てまひま不動産 Temahima Fudosan
インスタレーション
《風の記憶》
Memory of Wind
素材:木・金属・樹脂
Materials: Wood, metal, resin
公園内に武蔵野の雑木林の記憶を留める場所があります。
そこにコナラの切り株を見つけました。この作品は、その切り株を円筒状に壁で囲い、あえて視覚を遮断する空間から成っています。
周囲には樹液の匂いが漂い、カブトムシ捕りに夢中になったこどもの頃の記憶がよみがえる方もいるでしょう。
切り株に腰掛け、風の匂いを全身で感じてみてください。
There is a place in the park that preserves the memory of Musashino’s coppices. There, I found the stump of a konara (Jochum oak). This artwork consists of surrounding the stump with a cylindrical wall, intentionally creating a space that blocks the view. The scent of tree sap fills the surrounding area, surely evoking memories for some of childhood days spent obsessively catching beetles. Please sit on the stump and immerse yourself in the scent of the wind.
■作品鑑賞のヒント
①切り株に座ってリラックスしてね。どんな風のにおいがしたかな?
②うえを見上げてごらん。なにが見えたかな?なにが聞こえたかな?
③この椅子は「コナラ」という、どんぐりのなる、カブトムシが集まる木の切り株です。あなたなら、この作品にどんな名前を付けますか?
■プロフィール
内田尚宏:1961年川越生まれ
東京芸術大学建築科卒業。てまひま不動産西荻事務所にて中古マンションのリノベーションを担当。
てまひま不動産:自然のチカラを活かし風通しや体感温度を整えた暮らしを提供している会社です。