永林 香穂 NAGABAYASHI Kaho
彫刻/Sculpture
《さぼってん》 Sabotten
素材: ミクストメディア
Materials: Mixed Media
昨年に生えた「さぼってん」がさらに大きくなった。
ここ最近は世界の流れに不穏な空気を感じ、生き物は危機感を感じると備える。
鳥は雨を感じて巣に戻り、人間は災害に備えて食糧を備蓄する。
さぼってんも考え、直ぐ逃げられるよう草原の上で植木鉢に入ることにした。
The “cactus” that grew last year has become even larger. Recently, there is a sense of unease in the world, and living things prepare when they sense danger. Birds return to their nests sensing rain, and humans stockpile food in preparation for disasters. Acting in similar fashion, the cactus has decided to enter a pot on the grassland so it can quickly escape if needed.
*The title is a play on the Japanese word saboten, meaning cactus, and sabotten, a colloquial way of writing “to play truant.”
■作品鑑賞のヒント
■作品鑑賞のヒント
・あなたはどんな時に植木鉢に入りますか?
・さぼってんはおなかからイメージした作品です。
あなたなら身体のパーツからどんな植物を考えますか?
■プロフィール
1990年東京都生まれ。
2016年東京藝術大学大学院修了。
東京を拠点にして彫刻制作を行う。
表現はフォーマルなものからカジュアルなものまで、主に人間をモチーフにした表現をしている。